後天内斜視(こうてんないしゃし)

後天内斜視とは

生後6か月以降にでてきた内斜視のことです。以下の4つがあります。
①基礎型内斜視
②調節性内斜視
③周期内斜視
④急性内斜視

後天内斜視の原因

調節(ピント合わせ)や輻湊(内よせ(寄り目))が関係してだんだん発症するもの、急に発症するもの、器質的な病気があり、それに引き続いて発症するものなどがあります。

症状

はじめは時々内斜視がみられ、だんだんずれっぱなし(恒常性)に移行していくもの、周期的に内斜視が現れるもの、乳幼児の時期から片眼または両眼に器質的な病気があるために、両眼で物が見れないがために生じる内斜視などがあります。

詳細

①基礎型内斜視
眼の位置ずれ(内寄り)は最初はわずかですが、だんだん大きくずれていきます。
遠くと近くの眼の位置のずれは同じくらいの大きさで、眼鏡をかけても眼の位置ずれは変わりません。
②調節性内斜視
遠視の眼鏡をかけると眼の位置ずれが小さくなる斜視です。
③周期内斜視
眼の位置の良い日と悪い日が隔日で繰り返すため、隔日性内斜視ともいわれます。
④急性内斜視
突然発症する内斜視で、成人では「ものがだぶって見える」と訴えることがあります。
原因不明のこともありますが、中には器質的な病気を伴うのでMRIなどで検査が必要です。

治療
眼の位置が変化する斜視の場合は、眼の位置の変化の傾向とずれの量を確認し、その眼位をもとに手術をします。